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\アノネ音楽教室・花まるグループ会員の皆さまへお知らせ/


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今年は東京と長野、2か所で夏の音楽合宿を開催いたします!

音楽仲間と過ごすボリュームたっぷりの4日間。

今年の夏は音楽三昧の夏にしませんか?


●コース概要


【音楽合宿 in 東京】※宿泊・日帰りどちらの参加もOK!

・日程:7月23日(土)~7月26日(火)

・対象:ピアノまたは弦楽器経験1年以上のお子さま

    宿泊 小学1年生以上 / 日帰り 年長以上


音楽仲間とともに実技の力を磨く4日間!

実技そのものはもちろん、楽譜を読むことやリズム、音の聴き取りの力も底上げします。

さらに、練習の合間には、サンゴの研究室にて課外授業を実施!

魅力あふれる本物の海の生き物を見ながら、美しい自然を守り続ける大切さも学びます。



【音楽合宿 in 信州国際音楽村】※宿泊のみのコースです

・日程:8月14日(日)~8月17日(水)

・対象:ピアノ・弦楽器コース 小学1年生以上/楽器経験1年以上

    合唱コース 小学1年生以上/楽器経験は問いません


緑豊かな自然の中で、音楽を楽しみ尽くす4日間!

ピアノ・弦楽器コースでは、楽しみながらも実技演奏の力をしっかり磨いていきます。

合唱コースでは、屋外の広場や大きな会場を活用し、安全な環境下で思い切り歌います。

さらに、最終日には野外ホールでの発表会を行います!

※雨天時はコンサートホールで発表会を行う場合もございます。



●詳細&お申し込みはこちら↓↓↓


2022年度が始まりました。改めましてご進学、ご進級おめでとうございます。


 アノネ音楽教室では、この4月に100名近く新規の会員の皆さまを迎えることができました。全体の人数としても、年内には700名に到達する勢いで、コロナ禍以前を上回る、過去最大の人数規模になってまいりました。昨年度以前よりお通いの皆さまはもちろん、新たに加わったお子さまをサポートしていけることも、心から楽しみにしております。


 先日からは、夏の音楽合宿の募集を開始いたしました。今年の夏は、日帰りのコースに加えて、遂に宿泊のコースも再開いたします。特に宿泊のコースは、3泊4日で特訓に次ぐ特訓を行うもので、とてもおすすめです。


 会場として初めて使う長野の”信州国際音楽村”には、各練習室にピアノが備え付けられています。もちろん、お茶の水校を会場としたコースでも、レッスン室をフル稼働します。こうして環境に恵まれ、ピアノ・弦楽器・合唱のコースともに、たくさんの枠を用意することができました。また、ピアノと弦楽器のコースでは個別レッスンの時間を多く取りますので、発表会に向けた良きブラッシュアップにもなります。


 楽器をこれから始める方や、始めたばかりの方は合唱コースに参加することが可能です。また、日帰りのみではありますが、年長さんも大歓迎ですので、ぜひ奮ってご参加ください。


 みんなで仲を深めるためには、同じ釜の飯を食うことが一番早いもの。数日間寝食をともにし、アンサンブルをするなかで、一生ものの音楽仲間ができることでしょう。お子さまが一夏でしっかり技術を身に付け、ミニ社会での生活を通してたくましく成長できる場としてまいりますので、どうぞご期待ください。


 さて、私のチェロのレッスンに年少さんの頃から通い続けているA君が、晴れて中学生になりました。彼がチェロを始めてから、あっという間に10年近くが経ったわけですが、中学受験を終えて久しぶりに対面で再会した彼は、心身ともにひと回りもふた回りも大きくなっていました。受験休会の期間中も練習していたというA君ですが、中学生活が始まって落ち着いた先日から、対面でのレッスンを再開することになりました。近況について聞くと、興味深い話を教えてくれました。


 まずは、受験のときの話です。理科の試験は、9割が自分の考えを述べる問題だったそうです。例えば、一枚の葉っぱを配られ紙に模写する。そして、模写した後に気付いたことをできるだけ多く書くというものなどです。


 また国語の試験では、

「何かやりたいことがあるときに、別のことへの誘いを友だちから受けたら、あなたはどう考え、どう対応するか。自分の意見を書きなさい」

というような問題があったそうです。


 A君が言うには、知識に関する問題より、前述のような考え方や意見を記述する問題が多かったそうです。実際に世の中の入試問題は、アノネ音楽教室の母体となった学習塾である花まる学習会が柱にしてきた思考力や、判断力を問うような問題が増えるなどの多様化を見せています。また、2年ほど前から今年にかけて、小学校、中学校、高等学校の順に、大幅に改訂された学習指導要領が導入されてきましたが、そこには「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」や「主体性・多様性・協調性」が加わっています。調査書も様式変更され、その子にどれほど主体性があるのか、より詳しく見られるようになっています。昨今高校や大学の入試で見られる改革が、中学受験まで手を伸ばしてきていることを肌で感じる話でした。ちなみに、前述の項目の多くが非認知能力の領域に入りますが、だからこそ、そこに大きく関わる音楽教育に改めて可能性を感じてきました。


そんなA君から、

「先生、学校から帰ってきたらなかなか時間が作れなくて練習ができないから、部活でチェロをやろうと思ってる」

と相談を受けました。元々週末にスポーツをやってきたので、それもありかなと思いましたが、

「とりあえずやりたい部活の体験を受けてみたら?」

と伝えました。どの部活か判断するのは本人次第ですが、まず練習時間の確保について考えているA君の立派さに感心しながら話を聞いてました。


 そして今、受験期を越えてある程度弾けるようになったら、逆にそこから音楽から離れていくことの方が難しいのではないかとすら感じます。とある統計では、音楽の習い事に取り組んでいる人のうち70%近くが、小学校6年生までに辞めてしまうという結果が見られます。受験期に一旦離れるのは仕方ありませんが、長期的に続けられるかどうかが要点です。アノネ音楽教室の場合、実に9割の子どもたちが、受験が終わった後もなお続けています。教える側としては慢心してはいけませんが、残っている子どもたちを見ていると、なぜ続けてこられたかのヒントがもらえます。


 一つは、やはり音楽に対しての肯定的な価値観が備わっていることです。中学生ぐらいになると、「家では全然何もやらないんですよ!」と保護者の方に言われているような子でも、レッスンでこちらがお手本を見せるときの眼差しがとても真剣だということはよくあります。


 やる気がないことと、興味関心がないことは違います。興味関心が育っていないと、先生のお手本の演奏を見ている時間が休み時間のようになってしまい、注意散漫な状態で聴くことにもなりかねません。しかし、これは本人が悪いということではなく、その子の興味関心を広げられていない先生の責任です。


 一方で、興味関心が広がっている子は、どうしたら上手に弾けるか知りたいという欲求にあふれています。まっすぐな眼差しで、子どもによっては半分口を開けて、買ってほしいおもちゃでも見るかのように、羨ましそうな目でお手本を見ていることもあります。


 私自身の中学校時代はひどい反抗期でもありましたが、チェロとピアノの先生だけには従順でした。素直でいられた要因は、技術の「実力差」をしっかり見せてもらえたからです。親や学校の先生の偉大さは、ある意味では遠すぎて、リアリティに欠けていたのでしょう。しかし、実技の土俵では、自分が取り組んでいる課題を、先生が目の前で上手に弾いて見せてくれるので、尊敬や憧れが生まれやすいのです。


 そんなふうに、彼らが中学生となり本格的な思春期が訪れ、口が達者になったりしても、そのような眼差しを向ける姿が見られるわけです。また、実技のことに限らず、恋愛の話や友だちや両親との関係など、人生のお悩み相談までしてくれるようになり、特別な可愛さを感じます。


 一人ひとりを10年、20年と長くサポートできるこの習い事に携わることには、何ごとにも代えがたい喜びを常々感じています。しかし、単なる自己満足ではなく、保護者の皆さまに、この教室にお子さまを生涯預けたいと思っていただけるよう、今年も邁進していきます。


アノネ音楽教室代表 笹森壮大

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コラムに対するご感想などございましたら、

info@anone-music.com まで、ぜひお寄せください♪

執筆者紹介:坂村将介(さかむらまさゆき)

子どもたちからの愛称は”まさ先生”。専門領域は作曲。

現在は、お茶の水校 集団音楽教室 土曜日クラスの教室長(ソルフェージュ・ヴァイオリン・ピアノ)と、アノネ音楽教室の教材開発を担当。

『ぽるか』『きりえ』など、当教室で扱う世界各地の歌の選曲や、それらの授業やコンサート向けの作編曲を全編手掛ける。


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『ともに奏でる』

 10年近く前のこと。アノネ音楽教室の開校を目指し、まだ見ぬ子どもたちが心から楽しむことができ、彼らの一生の財産になるような曲目や素材を探して、各地を巡っていました。一番遠かったのがヨーロッパの中でも西のはずれにあるアイルランドで、ナショナルカラーの緑が一面に広がる田園風景が、今でも恋しくなります。


 ある小さな町の宿に泊まった際、おかみさんが地球の裏側からの来客に大層喜んでくれて、車で町中を案内してくれました。伝説の音楽家の生家や、秘境のような美しい湖に連れて行ってもらい、私にとっては有名な観光地に行くよりずっと実りある時間でした。


 前述の湖には、その町で一番高いという山(というより大きめの丘と言ったほうがいいでしょうか)がそびえ立っていたのですが、おかみさんが子どもの頃よくそこに登って、自分は世界の頂上にいるんだと思っていたそうです。その湖畔でも、おかみさんの話は続きます。


 さすがにおかみさんの子ども時代は、既にカラーテレビが当たり前で、そのような小さな町でも外の情報や娯楽に触れることができました。しかし、さらに親の世代に遡ると、日常の慰めはほとんど音楽や踊りだけだったといいます。

「国そのものが何もない田舎だったから、その分貴重な楽しみだった音楽に豊かな伝統があるのよ」

この一言に、豊かさとは何なのか考えさせられたものです。確かに、アイルランドでは酒場での音楽セッションがよく行われていて、若い世代までが当たり前のように伝統音楽や舞踏を楽しみ、継承する土壌があります。日本に例えると、都市部でも老若男女が三味線や笛を持って集い、みんなで歌ったり演奏したりして楽しめる居酒屋がたくさんあるようなものです。


 それから数年後、アノネ音楽教室が開校すると、さまざまな国の人に教わった伝承歌の数々を、今度は目の前の子どもたちに伝えていくことになりました。明るい内容の歌詞もあれば、敢えて貧窮や戦争、別離などを歌にして、人々が辛さを乗り越えてきたというものもあります。多様な世界観や歴史文化、人生の喜怒哀楽を、歌のストーリーやそれぞれの言語の響き、音づかいやリズムから体感することができます。もちろん楽器演奏に直接活きるリズム感や表現力にもつながります。


 以前ご機嫌斜めで教室に来たある子が

「どこにも行きたくない気持ちだったのに、勝手に口から歌が出てきちゃう!楽しくなっちゃう!」

と言って歌っていたことがありますが、そういった歌は、そんな力があるからこそ多くの人に愛され、何世紀も残り続けてきたのでしょう。


 あるとき集団音楽教室 小学生ベーシックコースの体験授業を行った際には、Aちゃんという子がのびのびと歌う姿がありました。しかし、授業後お母さまにその取り組みの素晴らしさを熱弁すると、

「違うんです、あれ口パクなんですよ。うちの子音楽が苦手だって言っていて、学校でも先生には下手だって言われるし」

という予想外のご返答をいただきました。


 一方、その体験授業でサポートの講師を務めていたピアノ講師に強く憧れたようで、

「まだ先生と話したいの!」

と、会場が閉まる直前まで残っていました。結局彼女はその講師のもとでピアノを習い、集団音楽教室については私のクラスに通うことになります。


 Aちゃんが音楽のお稽古の経験ゼロで臨んだピアノのレッスンは、”ド”の音しか出てこない曲からスタート。そこから一歩一歩進みます。曲の難度が上がればめげそうなことも一度や二度ではありませんでしたが着々と上達し、中学生になった今ではショパンのワルツやモーツァルトのソナタを立派に演奏しています。現在は部活や高校受験との両立でスケジュールはタイトですが、演奏することは彼女にとってかけがえのない一芸になりました。部活はバレーボール部で、声を枯らすこともしばしばありますが、そんなときも、彼女のピアノの音色は力強く豊かです。


 彼女の上達からは、何かを身につけるうえで、継続こそが大事だということを思い知らされます。しかし、それは最も難しいことでもあります。そこをサポートするのが私たちアノネ音楽教室の教室長や講師一同の最大の役割の一つなので、皆さまにもその前提でお任せいただければ心から幸いに思います。


 さて、歌については、小学生ベーシックコースに通ってからしばらくすると、いつの間にか口パクではなく本当に歌うようになっていました。個性的な声が愛らしく、合唱になってもAちゃんの声が聴こえてきます。ここ2年ほどは、コロナ禍においても安全に取り組める形として合唱による映像作品を行っていますが、やはり彼女の声が合唱を豊かにしてくれています。


 この4月には、Aちゃんのような上級生が通う月1開催の集団音楽教室 エキスパートコースに、中高生に特化したクラスを新設しました。アノネ音楽教室の成長は、まさに子どもたちの成長とともにあり、皆さまと一緒に教室をつくりあげてきたことを痛感しています。その中高生クラスの初回でも、友達の輪を広げることが上手なAちゃんが場を盛り上げてくれていました。


 私が

「A、あそこにいるBくんなんだけど、受験が終わって久しぶりに来たんだ。校舎が違ったからあんまり話したことはないと思うけど、たくさん話しかけてあげて」

と声をかけると、

「何言ってるの先生!Bとは小学生の頃の音楽合宿で一緒だったから、仲いいんですよ!」

と頼もしく答えてくれました。


 その後、小学生のときに覚えたスペイン語の歌に取り組むと、

「これは歌詞見なくても歌える!」

と、AちゃんやBくんを始めとした中高生たちは口々に言いながら、メロディを飾るサブのパートまで完璧に歌っていました。

「昔クリスマスコンサートで歌ったなあ」

「やっぱハモったら超エモい!」

と盛り上がる若人たちなのでした。


 お稽古を続けると、楽しさとは真逆の鍛錬や孤独と向き合うことも出てきます。Aちゃんのように、勉強や部活との両立も必要です。だからこそ、みんなで集まって楽しみ、励まし合い、切磋琢磨できる場所に価値があります。歌はもちろん、みんなで演奏するアンサンブルには、一人で弾くときにはないやりごたえや喜びがあります。実技レッスンを受講していない方もいますが、こうした集団音楽教室などの場で音楽の美しさや奥深さを知り、音楽仲間たるお友達と関わることから得られる豊かさは、技術を身につけることにも劣らないでしょう。


 最近は、SNSや動画サイトなど、便利な良いものに溢れています。それらの重要性は、コロナ禍においてこれまで以上となりました。しかし、わざわざ集まるというひと手間を経て得られる喜びはどんな便利さにも代えがたいですし、ときに気が乗らなくても「来てよかったな」と思える場所を用意することを、私たちは常々目指しています(もちろん有用な技術を否定するわけではなく、オンライン授業やアプリ教材などで大いに活用しています)。


 音楽の技術や知識を授けることは私たちの責務ですが、それだけでなく、人として成長するための糧も届けながら、皆さまのお力になるべく邁進してまいります。さまざまな校舎、コース、クラスの方と、授業ではもちろん、合宿やコンサートといったいろいろな場面でお目にかかれることを、心から楽しみにしております。




アノネ音楽教室

坂村将介(さかむらまさゆき) - ”まさ先生”

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